野球まとめのまとめ

3A藤浪晋太郎、3四球も1回無安打無失点で3ホールド目　2死満塁のピンチしのいで防御率8・53　元ロッテ・ブロッソーにはあわやの投球

　「チワワズ7―6レイニアーズ」（21日、エルパソ）

　マリナーズ傘下3Aタコマ・レイニアーズの藤浪晋太郎投手が3番手で3―4の五回から登板し、3四球を出しながらも1回無安打無失点。シーズン3ホールド目を手にした。

　2試合連続無失点で防御率は8・53。31球を投げてストライク14球。最速は154・8キロだった。

　3日ぶりのマウンド。1点を追う展開で起用された藤浪は先頭打者を4球連続ボールで歩かせる。

　23年ロッテで右打ちのブロッソーにはスプリット2球が顔面近くに抜けてヒヤリとする場面があったが、カウント2―2から8球目、137キロカットボールで三ゴロ。

　8番ドゥランをカウント1―1から148キロスプリットで二飛。走者を二塁にくぎ付けにした。

　2死二塁。しかし、そこから悪い癖が出てしまう。

　9番、左打ちのウォールにははっきりとボールと分かる投球でフルカウントから四球。

　マウンド上でグラブを叩いて悔しがったが、1番打者にもフルカウントから7球目のカットボールが外角高めに抜け、この日3つ目のフリーパスで2死満塁。

　最後はカウント1―1から低めカットボールを中堅フェンス手前まで運ばれたが、中飛に仕留めて無安打無失点で締めた。

　依然として制球に不安を残す藤浪はここまで15試合に登板し、1勝1敗、3ホールド。12回2／3を投げ、被打率・205、15三振を奪う一方で23四死球を記録している。

　米球界3年目の藤浪は昨オフにマリナーズとマイナー契約で合意。2年ぶりのメジャー復帰を目指して招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、首脳陣を納得させるような結果を残せず、3Aで開幕を迎えた。